鳥取県米子市の全三峰一家。この写真の中の8人が1960年に帰国した。1953年8月15日、米子の自宅横にて

 

『証言・北朝鮮帰国者 祖国に渡った「在日」はどう生きたか』(集英社新書)と関連した写真展とドキュメンタリー上映会を開催します。2018年から開始した脱北帰国者50人とのインタビュー期間に、在日家族のもとに北朝鮮に渡った家族から送られてきた手紙と写真500点以上を提供していただきました。書籍には掲載できなかったものを含めて展示します。

◆映像2作品を上映

1959年12月、新潟赤十字センターで帰国第1次船を待つ帰国者たち©康浩郎/シネアスト・アソシエイツ十三

 

映像上映も行います。ひとつは「帰還船1959 第一船」(35分)。在日の映像作家・康浩郎さん(コウ・ヒロオ、1938年大阪生)が、日本大学芸術学部在学中の1959年12月に、帰国第1次船が新潟港を出港するまでの日々を追った貴重なオリジナルフィルムです。在日朝鮮人の外国人登録更新手続きの様子、開学間もない朝鮮大学の内部、新潟に向かう日赤の特別列車を品川駅で歓送する人波、帰国者以外は厳重に立ち入りが制限されていた日赤の新潟センター内で帰国者が出港を待ちながら過ごす様子や、意思確認の部屋、帰国船・トボリスク号の内部まで収められています。

また、アジアプレスがNHKと共同制作した「北朝鮮に帰ったジュナ ~帰国事業50年目の再会~」(89分、2010年)も上映します。書籍にも登場する朴文俊さん(パク・ムンジュン、1960年帰国)が脱北し、韓国入国を果たした後の2009年に日本を訪れ、帰国せずに残った従姉・全文子(チョン・ムンジャ)さんと再会、一緒に故郷の鳥取県米子市を訪れ、離れていた50年間に、互いに何があったかを語り合いました。

◆東京写真展の開催概要

・日時:7月18日(土)~7月21日(火)11:00~18:00 入場無料
・場所:早稲田奉仕園 スコットホールギャラリー(https://www.hoshien.or.jp/gallery/
・主催:アジアプレス、「北朝鮮帰国者」の記憶を記録する会
・連絡先:osaka@asiapress.org /06-6373-2444

・上映会スケジュール(毎日同時刻):
12:00 「帰還船1959 第一船」(35分、康浩郎作品)
13:00 「北朝鮮に帰ったジュナ ~帰国事業50年目の再会~」(NHKハイビジョンスペシャル、89分)
15:00 「帰還船1959 第一船」
17:00 「帰還船1959 第一船」

※7月25日、26日の2日間、大阪・鶴橋駅近くの「みんパック」(https://min-pack.jp/access/)で同内容の展示を開催します。詳細は後日お知らせします。

 

ご家庭に眠る写真や映像資料の提供にご協力ください

私ども「北朝鮮帰国者の記憶を記録する会」では、皆様がお持ちの帰国事業にまつわる写真や、8mmフィルムといった映像資料等、後世に伝える資料として保存するためにご提供をお願いしております。

北朝鮮に渡航する前の生活や帰国船を待つ様子、「祖国訪問」の時の思い出など、ご家族やご親戚の写真をお持ちでしたら、ぜひご協力ください。
(2020年9月14日)

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